総合演習|共通テスト生物基礎・演習とPDF

要点・例題と独自演習6問。根拠や途中式を記す練習を含む。共通テストの過去問ではない。

複数の資料を同じ対象・単位でつなぐ

この教材は単元横断の独自演習であり、共通テスト1回分の模擬試験ではない。測定・細胞周期・DNA・腎臓・光合成・免疫を組み合わせて練習する。

手順 具体的に行うこと
1 条件を整理 試料・測定時点・単位・仮定を読む
2 問われる量を決める 長さか時間か、濃度か量かを決める
3 資料を結び付ける 同じ試料・同じ期間の数値を使う
4 計算と根拠を分ける 数値を求めた後、何がいえるかを確認する
5 選択肢を検証 正答の根拠に加え、誤答で取り違えた条件を示す

例題|結果の値と原因を分ける

ある処理後にDNA量が2の細胞が増えたとしても、G2期とM期のどちらが長くなったかは、DNA量の区分だけでは決まらない。割合の計算が正しくても、原因の説明には追加の資料が要る。

目安時間は30分。途中式と判断に使った数値も記せ。まず解説を見ずに取り組み、解答後は「知識」「分母・単位」「条件」「言い過ぎ」のどこで誤ったかを確認する。

資料の数値は学習用の仮想値である。図や表を解説にも再掲しているので、解答確認のために別のページへ戻る必要はない。

測定と細胞周期

同じ種類の細胞を観察した。対物1目盛りは10 μmで、接眼20目盛り分と対物5目盛り分が一致した。細胞Pは接眼12目盛り分であった。

時期 G1期 S期 G2期 M期 合計
細胞数 160 120 80 40 400

細胞周期は20時間。各時期の細胞数の割合と時間の割合は等しいと仮定する。

問1

細胞Pの長さと、この集団のM期にかかる時間を求めよ。

ノートやPDFに、答えと根拠を記す。

問2

DNA量がG1期の2倍の細胞は全体の何%か。S期の細胞はすべて複製途中、M期の細胞はすべて分裂完了前とする。また、その割合だけでG2期とM期のどちらが長いか判断できるか。

ノートやPDFに、答えと根拠を記す。

この資料の解答・解説を開く

資料を再掲する。

同じ種類の細胞を観察した。対物1目盛りは10 μmで、接眼20目盛り分と対物5目盛り分が一致した。細胞Pは接眼12目盛り分であった。

時期 G1期 S期 G2期 M期 合計
細胞数 160 120 80 40 400

細胞周期は20時間。各時期の細胞数の割合と時間の割合は等しいと仮定する。

問1

接眼1目盛りは5×10÷20=2.5 μm、Pは12×2.5=30 μm。M期は20×40÷400=2時間。長さの換算と時間の比例は別々の条件を使う。

問2

(80+40)÷400×100=30%。DNA量2の合計割合だけでは内訳が分からない。ただし、この資料の時期別の表まで使えばG2期4時間、M期2時間なのでG2期の方が長い。「割合だけ」と「全資料」を区別する。

DNAと物質の出入り

資料A:二本鎖DNAの片方の鎖の塩基組成はA30%、T10%、G20%、C40%である。

資料Bの測定項目 値
原尿中の物質X濃度 0.20 g/L
尿中の物質X濃度 20 g/L
尿量 1.2 L/日
原尿中のグルコース濃度 1.0 g/L
尿中のグルコース濃度 0 g/L

Xはろ過されるが再吸収・分泌・分解されない。濃度はその日の体積で重み付けした平均値。グルコースにはろ過と再吸収以外の出入りはない。

問3

資料Aについて、二本鎖全体のAの割合を求めよ。片方の鎖のA30%を全体の割合とできない理由も述べよ。

ノートやPDFに、答えと根拠を記す。

問4

資料Bから、1日の原尿量とグルコースの再吸収量を求めよ。

ノートやPDFに、答えと根拠を記す。

この資料の解答・解説を開く

資料を再掲する。

資料A:二本鎖DNAの片方の鎖の塩基組成はA30%、T10%、G20%、C40%である。

資料Bの測定項目 値
原尿中の物質X濃度 0.20 g/L
尿中の物質X濃度 20 g/L
尿量 1.2 L/日
原尿中のグルコース濃度 1.0 g/L
尿中のグルコース濃度 0 g/L

Xはろ過されるが再吸収・分泌・分解されない。濃度はその日の体積で重み付けした平均値。グルコースにはろ過と再吸収以外の出入りはない。

問3

相補的なもう一方の鎖のAは10%。全体は(30+10)÷2=20%。片方の鎖を100%とする割合と、2本の合計を100%とする割合は分母が異なる。

問4

尿へのX排出量20×1.2=24 g。原尿量24÷0.20=120 L/日。グルコースのろ過量1.0×120=120 g/日、尿への排出量0なので再吸収量120 g/日。

光の資料と免疫の資料

資料C:葉の単位面積当たりの二酸化炭素吸収速度を同じ条件で測った。呼吸速度は光によらず一定とする。

光の強さ(相対値) 0 4
葉Aの吸収速度(相対値) −2 6

資料D:0日目に抗原A、28日目に抗原Aと初めての抗原Bを投与した。抗体量は同じ基準の相対値である。

日数(日) 0 7 14 28 31 35
抗原Aに対する抗体量 0 4 10 2 18 60
抗原Bに対する抗体量 0 0 0 0 0 3

問5

資料Cから、光の強さ4での葉Aの光合成速度を求めよ。また、葉全体の吸収量を比較するために追加で必要な値を答えよ。

ノートやPDFに、答えと根拠を記す。

問6

資料Dに最もよく合う説明を一つ選び、他の選択肢が不適切な理由も述べよ。
① Aへの免疫記憶があり、Bに対しては初回の応答が起こった
② Aへの抗体がそのままBへの抗体に変化した
③ Aに対する記憶ができると、あらゆる抗原に同じ強さで反応する
④ Aへの抗体が増えたので、すべての感染が必ず防がれる

ノートやPDFに、答えと根拠を記す。

この資料の解答・解説を開く

資料を再掲する。

資料C:葉の単位面積当たりの二酸化炭素吸収速度を同じ条件で測った。呼吸速度は光によらず一定とする。

光の強さ(相対値) 0 4
葉Aの吸収速度(相対値) −2 6

資料D:0日目に抗原A、28日目に抗原Aと初めての抗原Bを投与した。抗体量は同じ基準の相対値である。

日数(日) 0 7 14 28 31 35
抗原Aに対する抗体量 0 4 10 2 18 60
抗原Bに対する抗体量 0 0 0 0 0 3

問5

呼吸速度は2、光合成速度は6+2=8。葉全体の量へ換算するには葉の面積が必要である。測定時間内の量を比較するなら時間もそろえる。単位面積当たりの値だけで大きさの異なる葉全体を比べない。

問6

①。Aは再投与3日後に18、7日後に60と初回より速く多く増え、Bは初投与7日後に3である。②は抗体が別の抗原用へ変身するという誤解。③は抗原の特異性を無視する。④は測っていない感染の成否まで断定している。

参考資料

範囲・概念の確認に用いた公的資料。問題・数値・図は独自制作であり、共通テストの過去問ではない。

文部科学省|高等学校学習指導要領解説 理科編・理数編

文部科学省|令和6年度第2回 高卒認定試験 生物基礎・第2問

宮崎県教育研修センター|生物基礎評価問題(腎臓)

北海道大学・露崎研究室|光合成

みんなの高校生物Plus|第1版・2026年9月22日

ほかの単元も練習する

単元別の問題編・解答編PDFを直接開ける。保存する場合は、PDFを開いた後にブラウザのダウンロード機能を使う。

タイトルとURLをコピーしました